内視鏡外科手術

内視鏡
外科手術

内田一徳

担当医

外科・内視鏡外科部長、副院長

内田 一徳

(うちだ かずのり)

広島大学医学部臨床教授、北里大学外科非常勤講師
専門:腹腔鏡下手術
主な所属学会:
日本内視鏡外科学会(評議員、内視鏡外科手術技術認定医)
SAGES (The Society of American Gastrointestinal and Endoscopic Surgeons) active member
Clinical advisory board, Moet Institute (Microsurgery & Operative Endoscopy Training) California, USA

内視鏡外科手術とは

従来の開腹手術はおなかを開けて臓器を肉眼で見て、外科医が手で臓器に直接手術操作を行います。
内視鏡外科手術はお腹に小さな穴を開け、そこにトロッカーと呼ばれる管をいれます。疾患によって異なりますが通常は3~5か所、5mm~1cm程度の傷となります。この管を通して腹腔鏡カメラや鉗子などの手術器械を腹腔内に入れて手術を行います。
内視鏡外科手術
外科医は腹腔鏡カメラで捉えた画像をモニターで認識し、鉗子類を操作して手術を行います。
内視鏡外科手術では肉眼で直接的にお腹の中を見る開腹手術に比べ、遠近感がつかみにくいといわれています。当院では3D腹腔鏡を設備してより安全な手術を行っております。
内視鏡外科手術腹腔鏡下手術は傷が小さく、痛みも少ないために、早めに離床ができるというメリットがあります。単に傷が目立たないという美容的なメリットだけではなく、高齢者では手術による体のダメージが軽減され、回復が早く、手術後の肺炎等の合併症も減るというメリットがあります。

日本内視鏡外科学会技術認定制度

内視鏡外科手術は、低侵襲的(患者さんに優しい手術)の利点から、消化器一般外科、呼吸器外科、小児外科、産科婦人科、泌尿器科、整形外科など、多数の領域の手術に応用されています。
しかし、特殊な内視鏡下という環境で特殊な器具を用いて行う手術には、高度な技術が要求されます。
この術者による技術の差が大きいとされる内視鏡外科手術(腹腔鏡・胸腔鏡下手術)に対し、日本内視鏡外科学会が中心となって2005年より開始された手術技術を認定する制度が「日本内視鏡外科学会技術認定制度」です。
これによって、内視鏡外科手術に携わる医師の技術を高い基準にしたがって評価し、後進を指導するにたる所定の基準を満たした者を認定するもので、本邦における内視鏡外科手術の健全な普及と進歩を促し、延いては国民の福祉に貢献することを目的とした制度です。
審査が厳しく、合格率が低いので、広島市内で実際に腹腔鏡下手術を行っている技術認定医は10名程度です。当院ではすべての腹腔鏡下手術を技術認定医が行います。

当院での内視鏡下手術

疾 患 術 式
食道裂孔ヘルニア 腹腔鏡下噴門形成術
食道アカラシア 腹腔鏡下筋層切開術
胃粘膜下腫瘍 腹腔鏡下胃部分切除
胃癌 腹腔鏡下胃切除術
胃・十二指腸潰瘍 腹腔鏡下迷走神経切離術
穿孔性潰瘍 腹腔鏡下穿孔部閉鎖・大網被覆術
肝嚢胞 腹腔鏡下肝開窓術
胆石症・急性胆嚢炎 細径腹腔鏡下胆嚢摘出術
総胆管結石症 腹腔鏡下総胆管切開・砕石術
腸閉塞、腸管癒着症 鏡視下癒着剥離術
急性虫垂炎 単孔式腹腔鏡下虫垂切除術
大腸直腸腫瘍 腹腔鏡補助下大腸切除術
鼠径・大腿ヘルニア・閉鎖孔ヘルニア 腹腔鏡下ヘルニア根治術(TAPP法)
腹壁瘢痕ヘルニア 腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術

具体的な手術内容